ISBN-13: 978-4908381874
四六判 174頁
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大久保 猪吉著 『旧帝国陸軍近衛歩兵第一聯隊一兵卒の戦前戦後』
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近衛歩兵第一連隊兵舎正門 |
近衛歩兵第一連隊跡石碑(北の丸) |
旧近衛連隊本部 |
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旧陸軍工科学校正門(淵野辺) |
旧陸軍工科学校址石碑(淵野辺) |
旧陸軍造兵廠倉庫(淵野辺) |
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旧陸軍第一造兵廠本部(王子) |
旧陸軍第一造兵廠正門(王子) |
旧陸軍第一造兵廠倉庫跡(王子) |
私はこの春、百歳の誕生日を迎え、大勢の方々に祝っていただいた。普通、百歳にもなればあちこち躰の不具合を感じるものであるが、私の場合、不自由なのは耳と足だけで他はどこも痛くもなければ痒いわけでもない。眼もよく見えて本も読めるし、頭のぼけもない。生まれつき躰の方はそれほど丈夫ではなかったが、有難いことにここへきて益々意気軒高な日々を送っている。そういうわけで、ここ数年は、「真瀬霧が丘の生成について」と題し、わが村真瀬にみられる幾つかの丘状地形に関する地学的研究に傾注しているわけであるが、その研究に加え、戦前、私が徴兵検査後旧陸軍の近衛歩兵連隊に赴任した当時の話をまとめておいて欲しいという話が誕生祝いの席でもちあがった。私は、これまで村の昔話や農業については色々書くことはあっても自分自身について述べることは滅多になかった。というよりも特に先の戦争当時のことについてはほとんど人に話すこともなかった。そこで私もこの先長生きしたにしてもせいぜい十年かそこいらだろうと思うこともあり、この際、私のおいたちを含め、先の戦争前後の事を書き留めておくこともそう無駄にはなるまいと思って筆をとった。それが本書『旧帝国陸軍近衛歩兵第一連隊、一兵卒の戦前戦後』 で、二十歳の時の徴兵検査、近衛歩兵第一聯隊、淵野辺の陸軍工科学校、王子の陸軍東京第一工廠を経て仙台苦竹の陸軍工廠で終戦を迎えた頃までことを書いた。もう八十年以上も昔のことなので極めて断片的なものでしかないが思い出せれるだけ頑張って書いた。床で横になりながらの執筆になったので自分でも後で読めないほどの乱筆になった。編集を引き受けてくれたのは今は亡き姉なをの次男で甥の武雄だった。ミミズが這うような手書きの原稿をよく解読して本にしてくれたものだと感謝である。なお、本書には付録として筑波台地研究『真瀬霧が丘の生成について』、常陽新聞社平成八年度つくば提言大賞作品『つくば市農業の未来を考える』、『天領真瀬の栄光と没落』などを添えた。あわせて読んでいただければ幸いである。著者
大久保猪吉(おおくぼいきち)、大正5年(1916) 茨城県筑波郡真瀬鎌倉生、昭和11年(1936) 陸軍近衛歩兵第一連隊入営、同年 陸軍工科学校入学。昭和14年(1939) 陸軍東京第一造兵廠に赴任、昭和20年(1945) 陸軍仙台第一造兵廠で終戦、戦後、農業の傍ら農機具、建材、電子部品等、モノ作りに従事、昭和51年(1976)~ 谷田部町会議員3期連続、昭和63年(1988) つくば市会議員、平成8年(1996) 茨城県つくば提言大賞受賞、平成17年(2005) 旭日単光章 授与、著書:『むかしわがむらわがくらし』(文芸社2005年)
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