クロマデプス3D地形図の作り方
3dglasses

クロマデプス3D 立体地形図の作り方

坪井塑太郎

1.簡易立体視メガネ(クロマディプス)の仕組みと GIS による地図作成の技法


本取組みで行う地図の立体視では,クロマディプス技術を用いた3Dメガネを用いた.これは,専用のクロマディプスメガネをかけて見ることにより、対象の色相の変化を奥行きの変化としてとらえることを可能にした立体視技術であり,具体的には,背景が黒の場合,青系の部分はより奥に,赤系の部分は手前に飛び出して立体的に見えるものである.

一般に知られている立体視技術は左眼用と右眼用の互いに視差を有する2つの画像(ステレオペア)を必要とし,それらを立体視画像として統合(エンコード)したり,左右の絵に分離(デコード)したりする方法によってそれぞれ偏光式,シャッター式,カラーフィルター式(アナグリフ)などに分類される.そのため,アナグリフの場合は視差の異なる左右2枚の画像を合成して作成されるため,3D立体メガネがない場合では左右の絵が重なって見える特徴を持っている.これに対してクロマディプスの場合は一枚の画像からメガネによって左右の画像を分離するため,3D立体メガネがない場合でも対象の絵が二重に見えたりすることはなく対象の「色相(クロマ)の違い」によって「奥行き(デプス)の違い」が感知される技術である.そのため,印刷画像は普通のグラフィックスとして見ることができるため,特に本取組みで行う「地図」などについては,印刷物としての汎用性を高く併せ持っていることが挙げられる.

この技術を援用した地図作成の主な利点は,1)高い標高を赤色系統で,低い標高を青色継投で彩色することで印刷物としても使用できる点であり,GIS上での等高断彩の際にこれを自動化することで,簡便に行うことが可能である.

2.基盤地図情報を用いた GIS による地図作成の手順

地図の作成に当たっては,標高データについては国土地理院・基盤地図情報より数値標高モデル(10mメッシュ)を,データ処理用のGISについては,比較的廉価での導入が可能であり,また操作の簡便性等を考慮して「地図太郎 PLUS Version3.54」(東京カートグラフィック社製)を用いた.以下に作図のための手順を示す.

手順 1: 基盤地図情報(http://www.gsi.go.jp/kiban/)から数値標高モデル GML 形式 10mメッシュデータを取得する.



① 「10 メートルメッシュ」をクリックする
② 任意の都道府県を選択し「次へ」をクリックする
③ ダウンロードを希望する範囲をクリックで選択し,データをディスクトップ等へダウンロードし解凍・保存する.

手順 2: GIS ソフト(地図太郎)を用いて標高地形図を作成する.



④ 地図太郎ソフトウェアを起動し,データ(背景地図)の読み込み →「10m メッシュ」を選択しクリックする.
⑤ 標高を高いほうを「赤」,低いほうを「緑」「青」とし,等高段彩を行う(自動グラデーション機能を援用)

本取組みでは,GISソフトに有償の「地図太郎」を用いたが,無償の地図ビューアソフトウェア「カシミール3D」でも,同様の手順で地図データの読み込みと,標高地形図の作成および彩色が可能である.

※ 地図太郎(東京カートグラフィック社) https://www.tcgmap.jp/software/chizutaro/
※ カシミール 3D http://www.kashmir3d.com/


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