ePubフォーマット
ePub(イーパブ)は、電子書籍の規格の1つです。そのオープン性と単純さから、対応する電子書籍のハードウェアやアプリケーションソフトウェアも多く、英語圏での標準規格となりつつあります。
インターネット接続が切断された状態の携帯情報端末(PDA)やノートパソコンなどでも電子書籍の閲覧が継続できるようにダウンロード配信を前提にパッケージ化された、XHTMLのサブセット的なファイル・フォーマット規格であり、画面の大きさに合わせて表示を調整する「リフロー機能」が特徴です。
各種デバイスでの表示例
iPhone、iPod touchでの閲覧
  Apple iPhone、iPod touchでePubを閲覧するためにはiBooks(Apple純正)もしくはStanzaなどのビューワーソフトをApp storeからダウンロードする必要があります。
 
● iBooksでの表示例
ePubは表示解像度の低いデバイスで表示しても自動的に画像を表示エリア内に収まるサイズに調整します。
またビューワーでフォントの表示サイズを大きくしても(右画像)自動的にテキストがリフローされます。
これにより小さな画面でも読みやすいフォントサイズに設定することができます。
ノートパソコンなどでの閲覧
  パソコン上でePubファイルを閲覧するにはいくつか選択肢があります。
Webブラウザ“Firefox”とePub表示用プラグイン“EPUBReader”を組み合わせて、ブラウザ上でePubファイルを閲覧することができます。
またアドビ社の無償アプリケーション“Adobe Digital Editions”をインストールして閲覧することも可能です。
 
● Firefox+EPUBReaderでの表示例 ● Adobe Digital Editionsでの表示例
●ダウンロード
Firefox:http://mozilla.jp/firefox/
EPUBReader:https://addons.mozilla.org/ja/firefox/addon/epubreader/
Adobe Digital Editions:http://www.adobe.com/jp/products/digitaleditions/
その他のデバイス
  ソニーのReaderはすでにePubに対応しており、各種Android端末もそれぞれビューワーアプリを用意している。今後はアマゾンのKindleもePubに対応する予定とされている。
ePubフォーマットのメリットとデメリット
メリット
 
閲覧に使用する端末の表示解像度にかかわらず適切な文字サイズを設定することができる。
表示解像度よりも大きな画像は自動的に表示可能なサイズに縮小表示される。
国際的な標準化に準じているため特定のデバイスやアプリケーションに依存していない。
ページ送りのアニメーションなどで実際の印刷物をめくるような感覚で操作できる。
デメリット
 
制作側が意図したデザイン、レイアウトを忠実に再現することが難しい。
現状ではテキストの横書きのみ対応し、縦書きやルビなど日本語に特化した表現に対応していない。
※ただしEPUB3の仕様が策定され、今後は対応できるようになる予定。
ePubサンプルのダウンロード
ePubサンプル Altamira.epub
ファイルサイズ:1,087KB
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